~ウェルソックが推進する地域高速通信プラットフォーム「CNS(Community Networking Service)」事業で日本マイクロソフトと連携。
屋内外を問わない安全・安心・安価な高速通信サービスで、地域のDXや活性化を支援する~
株式会社ウェルソック(本社:東京都千代田区、代表取締役:沼本 浩、以下 :ウェルソック)は、日本マイクロソフト株式会社(本社:東京都港区、以下 :日本マイクロソフト)と、ウェルソックが推進する地域高速通信プラットフォーム「CNS(Community Networking Service)」事業における技術開発で連携していきます。ウェルソックは、クラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」上に、米Wireless Broadband Alliance (WBA)が提唱するOpenRoaming技術を用いたシステムを構築し、安全性が高く低コスなWi-Fi通信サービスを確立します。Wi-Fiに既存の4Gや5Gといったキャリア通信までも安全に連結する次世代の通信プラットフォームを構築していきます。
■社会的背景
様々な分野でDX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性が議論される昨今、ボトルネックは、まさに通信品質およびそのコストです。例えば、農業や畜産業、水産養殖業の分野で、DXを計画する上で省人化や合理化のためには多くのIoTセンサーが必要ですし、また、水道・電気・ガスといった社会インフラの分野で、DX化には数多くのセンサー機器が必要となってきます。
これらIoTセンサーを安全にネットワーク上で管理し、利用するためには、現在は、センサーを専用の通信機器に接続しキャリア通信要のSIMカード用いる必要があり、センサー配置箇所当たり毎月数千円の通信費を負担が発生します。日本社会におけるデジタル化、地域社会活性化のためのDXの推進には、通信の安全性を確保しつつ、高額な通信費を削減する必要があります。
■日本の通信費はなぜ高いか
日本の通信費が高額なのは、主にその設備が高額であることに起因しています。日本のキャリアは、固定電話および携帯電話事業で培ったノウハウをもとに堅牢で高額な専用の設備を用いて無線通信の品質を守ってきました。そのためキャリア通信の基地局は1基あたり数千万円円と~数億円とも言われています。
DXで求められるのは安全な「データ通信」です。Wi-Fiは、世界共通の標準規格に基づく技術であり、各国の優秀なエンジニアが競って日々研究開発しています。そのため、汎用性が高く、高性能な機器が大量に製造されており、高品質で安価なデータ通信インフラ構築に寄与しています。また、Wi-Fi電波の到達距離、同時接続数も日々進化しています。そのため、ウェルソックは、Wi-Fiの通信インフラとしての役割がこれまで以上に大きくなるとえました。Wi-Fi基地局ならば1基あたり200~300万円で設置可能であり、Wi-Fiの月額利用料も安価に抑えることができます。Wi-Fi技術は継続的に進化しており現在主流の第6世代はすでに第7世代への移行しつつありさらなる高速化が見込まれています。これまでキャリアが担ってきた広域高速通信インフラを実現する技術の一つとしてWi-Fiの存在感が高まっています。
■「CNS(Community Networking Service)」事業
ウェルソックは、2021年度の岩手県矢巾町でのサービス開始を皮切りに、2022年度は愛媛県全域と福島県会津美里町で、累計800にのぼる屋外Wi-Fi基地局を設置して通信サービスを開始します。本サービスは屋外でのWi-Fi通信を提供することはもちろんのこと、各ご家庭内での通信サービスも合わせて提供します。
ウェルソックは、日本マイクロソフトと連携して、このWi-Fi基地局による通信基盤を「CNS(Community Networking Service)」事業として、日本国内の各自治体に提案していきます。この「CNS」を次世代の通信インフラとして活用し、農業・畜産業・水産業や観光など地域の産業DX、子供や高齢者の見守り・防犯、山の斜面や河川の監視による防災などを実現し、地域の活性化や日本のDXに貢献して参ります。
■技術について
1.概要:1つのIDでつながり続ける次世代型公衆無線プラットフォーム
【自宅ではログインしてWi-Fi接続 ⇒ 屋外では4Gに再接続 ⇒店舗や施設ではその場所でログインしなおして再度Wi-Fi接続】といったように、実は私たちの生活の中では無線通信は途切れ途切れの状態になります。
これに対して「1つのIDでつながり続ける通信基盤」を目指すのがOpenRoamingの概念で、米Wireless Broadband Alliance (WBA)が提唱しており、日本では東北大学後藤英昭准教授らの研究グループが開発したローミング基盤「Cityroam」が、国内初のOpenRoaming基盤となる見通しです。
2.従来の課題:セキュリティレベルの差が相互接続の障害だった
公衆回線(自宅や店舗の通信)と専用回線(4GやLG-WANなどの閉域網)ではセキュリティレベルが違うため、無制限な相互接続ができませんでした。
3.課題の解決:セキュリティレベルを合わせて相互接続へ
OpenRoamingは、
①データ通信のパケット毎に鍵をかける
②接続している機器を常にモニタリングする
という2つの機能によって、つなぎ目のない無線通信接続を実現します。
ウェルソックは、Wi-Fi基地局だけでなくキャリア通信も同じセキュリティレベルで包含できるOpenRoaminng基盤による通信プラットフォームを日本マイクロソフトと連携してMicrosoft Azure上に構築して参ります。
株式会社ウェルソック
◆概要
【本 社】東京都千代田区丸の内3-4-2 新日石ビル5F
【設 立】2010年7月
【代表取締役CEO】沼本 浩
【事業概要】屋外型高速Wi-Fi基地局の設計・構築、高速Wi-Fiによるデータ供給サービス、高速Wi-Fiを用いたカメラ・センシングデバイスとクラウドサービスの提供
◆お問い合せ先
電話番号03-6269-9969
広報担当 片山 浩基 info@welsoc.com
The post OpenRoaming(オープンローミング)技術を用いた 地域の高速通信プラットフォーム事業における連携協力について first appeared on 株式会社ウェルソック.